うつ病などの病気で、休職をする教員の方は年々増えています。
教員の仕事に追い詰められ、無意識のうちに限界を迎えていませんか?
そんな教員の方が多いのでは無いでしょうか。
今回は教員(公務員)が休職する方法とデメリットなどを紹介いたします。
本記事の内容
- 教員の休職制度の概要
- 教員が休職するメリット・デメリット
- 教員が休職する方法
本記事の信頼性
当ブログでは「教員から次の人生を切り開く」をコンセプトに、教員の転職・お悩み解決ノウハウを発信します。僕のプロフィールはこちら。
教員の休職制度の概要
教員の休職制度はとても充実しています。
「人事院規則(職員の身分保証)」にあるように、最長3年間身分を保持したまま職務から離れられます。
しかし、どんな理由でも休めるわけではなく、特別な理由がある場合のみ休職が認められています。
給食が認められる理由例
- 公的施設や政府関連の特別な研究に従事する場合
- 災害に遭って所在がわからない場合
- 病気のため、やむなく
休職期間は最長3年間とし、具体的な日数は任命権者に委ねられます。
休職からの復帰後は、キャリア、給与面でマイナスの評価を受けることなく復帰できると明記されているので、安心して休職することができます。
また、お住まいの地域により、多少違いがある可能性があるため詳細は各自治体のHPを確認ください。
教員が休職するデメリット
手当が厚い公務員の休職にもデメリットは存在します。
デメリットを把握して、休職制度を利用しましょう。
休職のデメリット
- 休職中はボーナスが支給されない
- 休職をよく思わない人もいる
ボーナス(賞与)が支給されない
基本的に休職中はボーナスが支給されません。
公務員のボーナスは、夏(6月)・冬(12月)に支給されます。
しかし、1年以上休職している方や、ボーナス日から数えて半年間勤務していない方は支給されません。
例 8月から12月まで休職 冬のボーナス支給あり(満額ではありません)
8月から翌年8月まで休職 冬のボーナス支給あり、夏のボーナス支給無し
1ヶ月未満の休職であれば、ボーナスには影響しません。また、休職中であっても1年間は通常の給与が保証されています。
休職をよく思わない人もいる
公務員の休職制度はとても恵まれています。
制度だけで見れば、それほどデメリットが無いかもしれませんが実際は少し違います。
仕事に行かずとも、身分や給与が保証されているため「ずるい」と思う方が世間にはいます。また、年度途中で休職する場合は生徒たちや保護者からの視線も気になるところです。
学校内では、休職を理解してくれる教員の方がいるのに対し「私も辛いのに…」と思っている先生がいることがあります。
ただ、育児休業や介護休暇などと同じで、休職も認められた立派な制度です。
他の方もお互い様ですので、壊れる前にしっかりと心身を休めましょう。
教員の休職について
・公的施設や政府関連の特別な研究に従事する場合
・災害に遭って所在がわからない場合
・病気のためやむなく
特別な理由があれば休職が認められると上記のように説明しましたが、教員の休職理由は「病気のためやむなく」が圧倒的に多いです。
休職中の教員はどれくらいいる?
「文部科学省の公立学校教職員の調査」によると、教員職員の精神疾患による休職者は6,539人(令和4年度)と過去最多になっています。
増え続ける教員の業務や保護者対応で辛いのは自分だけじゃ無いです。
限界になる前に、休職を考えましょう。
休職手続きのやり方
教員が病気で休職するまでの基本的な流れを紹介します。
各自治体により、異なる場合があるので詳細は各自治体にご確認ください。
step
1 病気休暇を取得する
step
2 病気休職を取得する
病気休暇を取得する
最初は病気休暇を取得することになります。
病気休暇は、最初の90日間給与が全額保証されます。ただし、一週間を超えて病気休暇を取得する場合は、医師の診断書が必要になります。
90日を過ぎると給与支払いがなくなるので(欠勤扱い)、90日以降は病気休職の手続きになります。
病気休職を取得する
90日を超えて休職する場合は、病気休職の申請手続きを行います。
病気休職の申請にも、医師の診断書が必要になります。
病気休暇との違いは、給与が満額ではなく8割支給になることです。
また、1年を過ぎた後は給与の支払いがなくなります。ただ、給与の支払いが停止された後も、公立の教員で共済組合に加入していることで傷病手当金を申請することができます。
まとめ
教員の休職方法をまとめましたがいかがでしたか?
給料が保証されているので、安心した方もいるのではないでしょうか。教員で、休職をする方は年々増えています。
頑張り過ぎて、自分が壊れてしまっては何の意味もありません。
仕事のことで迷っているなら、思い切って転職するのもありだと思います。
教員だけが全てでは無いです。自分を大切にして最高の人生を送りましょう。